2007年5月28日月曜日

香港での予防接種 - 乳児・幼児編

香港での予防接種 - 乳児・幼児編

香港での予防接種 - 乳児・幼児編

こんなに違う乳児・幼児の予防接種

急遽、香港赴任が決まった。子どもの予防接種を受けさせる時間が無い~っ!!という方もそんなに心配は要りません。

香港でも必要な予防接種は受けられますから。
ただ、日本と香港では予防接種1つとっても随分と違いがあります。

産まれたその日にB型肝炎

香港で生まれた子どもは、その日中にB型肝炎の予防接種を受け、1週間以内にBCGとポリオを受けます。
・・・・・。
日本では信じられない早さです。
それに、素早いんですよ、注射の打ち方が。本当に、あっという間に終わっちゃいます。
見てて痛そうなのよ・・・。日本・香港、それぞれの医療の違いがあるんですねぇ。

香港での基本必須予防接種プログラム

香港版母子手帳 児童健康記録

香港で生まれた乳幼児には、香港政府の医療機関(香港政府衛生署/Department of Health)から児童健康記録帳(Child Health Record)という日本でいう母子手帳のようなものを申請、取得できます。

予防接種に関しては香港特別行政区衛生署(Deartment of Health)管轄の「母嬰健康院」(MCH Centre:Mother Child Health Centre)に「免疫注射記録」(Immunization Record)という予防接種の記録簿を申請、取得できます。
これで予防接種の管理をすることになります。
これによると香港政府特別行政区衛生署が進めている基本必須予防接種プログラムは次の通り。


生まれたとき   B型肝炎(Hepatitis B Vaccine 1)、BCG(結核)、ポリオ1型(Polio Type I)
1ヶ月        B型肝炎(Hepatitis B Vaccine 2)
2-4ヶ月      3種混合:DPTジフテリア(Diphtheria)、百日咳(Pertussis)、
           破傷風(Tetanus)1回目
           ポリオ3型(Polio Type III) 1回目
3-5ヶ月     3種混合:DPT(同上)2回目
4-6ヶ月     3種混合:DPT(同上)3回目
           ポリオ3型(Polio Type III) 2回目
6ヶ月        B型肝炎(Hepatitis B Vaccine 3)
1歳           MMR:おたふく風邪(Measles)、はしか(Mumps)、風疹(Rubella)
1歳6ヶ月       3種混合:DPT(同上)
           ポリオ((Polio Type Booster Dose)


これ以降、小学校に入学してから、百日咳、ポリオ、MMRの予防接種がありますが、これは通っている学校主導ですから、特に心配は無いと思います。
日本国籍でも香港で生まれた子どもは出生届の提出義務があり、出生証明書(Birth Certification)が発行されます。
この出生証明書と親の有効なビザがあれば、上記の予防接種は母嬰健康院」(MCH Centre)にて全て無料で受けられます。

日本から赴任して、子どもが予防接種を受ける場合、香港の病院(個人クリニックを含む)でも接種することができますので病院に確認してみてください。

むむ、日本脳炎も水疱瘡も無いではないか

香港の街を歩いていると、日本脳炎の注意を喚起するポスターを見かけます。ところがそのわりには日本脳炎の予防接種がないんですね。水疱瘡の予防接種も無い。

この2種は、香港政府推奨の予防接種プログラムでは必須ではありませんが、任意で接種を受けることができますので、これも最寄の病院に問い合わせてみてください。

香港アドベンティスト病院には、新生児向けに、18 Months Packageというパッケージプランがあります。(HONG KONG ADVENTIST HOSPITAL WELL BABY HEALTH AND DEVELOPMENT CLINIC)
これに上記の予防接種が全て含まれるのですが、やはり日本脳炎と水疱瘡は含まれていません。

日本脳炎、水疱瘡の予防接種に関しては、個別に病院に相談ということになるようです。

参考情報
厚生労働省 国別感染症情報

Share This

0 件のコメント:

コメントを投稿

はなまる香港生活 All rights reserved .